2009年にデビューしたNew Dulles Bagから15年
ブランドを代表するアイコニックな存在が新たな進化を遂げ
F6モデルが誕生しました。
メインルーム以外にPCコンパートメントを備えた2層構造のNew Dulles Bag
その『規格外のモノづくり』へ挑む開発者に話をうかがいました。
-(開口一番)お疲れ様でした。
あ、ありがとうございます。
インタビュー終わっちゃいましたね。
-いやいや、始まりです、いまからです。
今回のF6の企画、長い道のりでしたね。
やっと辿り着いた。
はい。
ニューダレスのユーザーから収納力を求める声はずっとあって、そのスタイルを維持しながら収納力を上げる。
単純に長くする、マチを広げるでは解決しないので、ニューダレスと収納力をどう両立するか、ずっと探り続けていた課題でしたね。
はじめはメイン収納のみでサイズを大きくする方向でした。
アイデア段階としてはいくつも出てくるんですね、そのひとつが背面にもう一層付けたら、というもので。
ただニューダレスのスタイルを維持したまま、背面にもう一層加えるということは技術的に実現できるのか、、
-私もはじめて二層のサンプルを見たとき、びっくりしたのが正直な第一印象です。
こんな構造でつくれるのかと、これがニューダレス!?という。
具体的に伝えられなくて申し訳ないんですけど、パタンナーの腕で何とか具現化できたというところで。
これまでの経験があるからこそ実現できたスタイルと思います。
最近のパターンの特徴で、立体感のある形を求めらる機会が増えて、これまでの経験で鍛えられてきたからこそかと。
-こうして進化しても、初期からの構造を維持しているのも私的にはうれしいポイントです。
前胴と左右の胴を繋げる千鳥縫い。
(笑)マニアックなところですけど、ニューダレスの立体を表現するのに欠かせない部分ですね。
ふつうは重ねて縫うべき部分を生地を突き合わせて千鳥縫い(ジグザグ縫い)するという。
目立たない裏側の部分ですけど、この製法があるからこそニューダレスの形が表現できる。
2009年の開発当初はほんとうに、どうすれば立体的に作れるのかトライ&エラーの連続で、この部分が解決できたからニューダレスが完成したといえます。
そもそも『フレームが縦に長いダレスバッグ』というものはニューダレス以前は存在しない形なので、これまでの鞄づくりとは違う、規格外のモノづくりといえるかもしれません。
-見た目では、表面のドット柄が特徴的ですね。
ニューダレスの特徴あるルックスにドット柄の幾何学模様が良く似合っていると思います。
メイン素材はイタリア産のフルベジタブルタンニングレザーを使用していて、ドット柄の加工と加工しない部分をミックスしました。
柄に目が行きがちですが、ダブルショルダーと呼ばれる革の一番いい部位だけから取っている非常にぜいたくな革です。
革本来の良さを引き出すなめしかたなので、シワやムラ感といった革らしさもありますし、経年による表情の変化も楽しんでいただけると思います。
-背負ってみて、心地よさを感じました。
背中にあたる部分にもう一層あるというクッション性が背負い心地につながっていると思います。
それからリュックベルトですね。
今回、2層になったわりに重量ではこれまでとほとんど変わらなくて、ただアルミフレームが入ってる分、どうしても手に持った際は重いと感じられると思うんですけど、背負った際にはそれほど負担を感じないと思います。
ベルトには『ZeRoGフィット』を採用しています。
身体の熱が加わることで柔らかく変形して、肩の形状にフィットすることで重さが分散され軽く感じる構造なので、容量が増えた分でも負担なく背負ってもらえるかなと思います。
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